結婚式−本番編
いよいよ当日。オカマの美容師にヘアメイクをやってもらい、首から上が若干オカマ風になってしまったがよしとする。お式はお坊さんこそいないものの、タイ伝統の方式に従い行った(この時の様子はこちら)
式にも来てくれた人達は、身内合わせて80人ほど。みんな急須のようなものに入った水を、合掌した私達の手にかけてくれた。

式後、小1時間で披露宴。旦那はなんと、せっかくあつらえた紺のジャケットはやめて、白のチャイナジャケットで通すとのこと。私だけドレスに着替えた。でもタイ民族衣装のインパクトが強かったらしく、みんなに “タイの衣装のほうが似合ってた”といわれた。私もそっちで通せばよかったなあ。

着替える前、気になることがあったので誰もいない披露宴会場にひとりで忍び込んだ。前もって、日本人用のテーブルに名札を並べておくように、ホテルのスタッフに頼んでおいたのだ。席順は私が決めて渡しておいた。タイでは席順表などなく、来たら好きなところに座る。日本のお客様に席のことで気をもませては申し訳ないと思い、予め席順を決めておいたのだ。
案の定、私の指示どおりに名札は置かれていなかった…名札は置いてあったのだが、順番がめちゃくちゃ。会場に忍び込んで正解だったのである。即効なおし、ドレスに着替えるために、ホテルの部屋へ行く。そう、ここには着替え室などないのである。

私がドレスに着替えている頃、母はステージのチェックのために、まだ人影のない披露宴会場へ忍び込んでいた。披露宴の目玉、日本舞踊を披露することになっているからだ。すでにエンジン全開!
当日ダンサー達は、既に暑い午前中から化粧、着付けを済ませ、夜の舞台に臨むべく、最後の練習に余念がなかった。なんとホテルのロビーで舞を演じ、一般観光客の注目を浴びていたというのだ。この時点で既にエンジンはかかっていたらしい…
そう、この披露宴でもっとも注目されたのは、実は日舞ショーだった。日舞ダンサーズ3人のうちひとりは新舞踊のお師匠さん。私もお世話になっていたことがある。ほんの20分ほどの舞台だったが、いまだに “日本のプロの(?)ダンスを見たのはあの時が初めてだった。素晴らしかった!” と言われることがある。それほど地元タイ人へのインパクトが強かったということだろう。しかし、タイ人以上に強烈なインパクトを受けたのは、日本から来てくれた私の友人達であった…

披露宴でのショーは、日舞だけではない。タイダンスショー、手品ショー、アクロバットショーとまるで忘年会か、どこかのレストランのショータイム。そのせいか途中で帰る人はほとんどいなかった様子。ショーのある披露宴は地元でもめずらしかったらしい。
ちなみにショーの出演者達はみんな旦那の知り合いである。出演料はチップ程度でOK。じゃなきゃ頼みもしなかったけどね。旦那の仕事柄、この日の招待客にはホテルのマネージャーやレストランのオウナーが多かった。彼らの前でショーをするということは、芸人達にとってオーディション代わりにもなるらしい。ただしその後仕事に繋がったかどうかは知らない・・・

披露宴の司会進行はタイ語オンリー。ここのところでは悩んだのだが、日本語の司会をつけると声がかぶさってかえってわかりづらくなると思い、だんなの知り合いの日本語ガイドのおじさんに、司会のポイントだけかいつまんで、日本人のテーブルのそばでコソコソっと通訳してもらった。
このガイドさんには、当日の日本人御一行の送迎のほか、日本人滞在期間中に、希望者だけ象乗りやマッサージに連れていってもらったりした。日本人のお世話は自分達でしよう、と思っていたのだが、何しろ結婚式の主役でもあるのでスケジュール的に無理。いくつか余計な土産屋にも連れていったようだが(どうりでガイド料がタダな訳だ!)、結局ガイドさんにお願いしてよかったと思う。私はスーパーマンじゃないので、ひとりで何もかも出来ないのである。